〜TS Repair〜三陸EGG隊

【TS Repair】ベイトリールのオーバーホール&メンテナンス、改造、チューニングをメインに個人で活動中。その他ブラックバス、ソルトロック等のブログです

いらない優等生15メタニウムDC

シマノ15メタニウムDC。

2015年、旧メタマグDCからマイナーチェンジを果たした超人気モデル。

 

新型DCになり、ピーキーだった旧DCより性能UP。13メタニウム同様の見た目。

カラーリングがガンメタ一色。

13メタニウムはSVSブレーキが不評でカラーリングもツートーンと賛否両論。(私は13メタニウム 好きです)

 

そんな時突然現れた優等生。

 

それが15メタニウムDC。

憧れのDC音+ザクっぽいモノアイがカッコイイ見た目。

私もその虜になった一人。

 

数々の魚種を釣り上げ、飛距離、トラブルレス性、剛性、巻き心地、全てにおいて高次元で体感できる素晴らしいリールです。

 

そんな時、なぜいらなくなったのか...。

 

1.優等生がために器用貧乏となり専門の釣りでは100%の役割をこなせないということ。

 

2.ほぼ同スペックの弟分であるスコーピオンDCのマイナーチェンジ版がリリースされたこと。

 

3.後継機かつ超優等生メタニウムMGLの登場。

 

4.質実剛健、高剛性の名機NEWバンタムMGLの登場。

 

もともとのコンセプトがバーサタイルリールなのでバーサタイル性はNo.1ですが、価格面とスペック面で見るとスコーピオンDCと後継機メタニウムMGLの登場でその座を奪われつつあります。

 

では、メタニウムDCの性能を用途ごとに掘り下げていきましょう。

【巻物】

マイクロモジュールギアによりシルキーな巻き心地を手に入れましたが、ギアの構造上グリスの減りが早い。つまりメンテナンスを頻繁に行う必要がある。

カルカッタメタニウムMGLもマイクロモジュールですが、そんなに減りが気になることはなく巻き心地も明らかにメタニウムDCより良い。

原因は謎ですけど、ギアの噛み合わせなのかどうかは詳しくはわかりません。

ちなみにスコーピオンDCはブラス製ギアなのでブラス特有の巻き心地が好きな人はスコーピオンの方が良いと思います。

【打物】

低弾道ピッチングの伸びと、トラブルレス性はメタニウムMGLとバンタムMGLが優秀。

ピッチングは、通常のキャスティングよりも初速の回転が遅いため上手くDCブレーキが機能しない。それにスプールの立ち上がりもMGLに比べ良くないので後半の伸びもなくバックラッシュする。

低回転でも、しっかりブレーキがかかりスプールの立ち上がりが良いMGLはまさに撃物専用機と考えていいでしょう。遠心のおかげで後半の伸びも期待できますし、バックスライド系のワームの動きも殺さずに生きてきます。

スプールが重いとバックスライド系ワームもラインスラックが無い場合、後半にスーッと伸びる分が直にスプールに抵抗がかかるので重いスプールだとそれがスライド幅に影響を与えてしまう。

また、スキッピングに関してはDCの方がやりやすいんですがこれは遠心ブレーキでも出来ますし、もっとストレス無く行うならばマグブレーキ採用のダイワ製ベイトリールがオススメです。

まぁスキップは腕でカバーしましょう。

【飛距離】

メタル系ルアーやバイブレーション、キャロの遠投ではアンタレスに敵うリールはありません。

また、この辺のルアーになるとDCブレーキの効きが良すぎてかえって飛距離が思ったほど伸びなかったりします。飛ばそうと思ってブレーキを弱めるとバックラッシュします。

むしろMGLの方が後半の伸びがあってぶっ飛びます。

風がある時、向かい風でのキャスティングは間違いなくDCの方が飛びますしブレーキも安定しているのでバックラッシュも起きにくいです。その点は優秀です。(アンタレスDCという強敵はいますが...)

 

とりあえず大雑把にまとめました。

ネガティブな印象が目立ちますが、敢えて悪い部分を書きました。

実際に、リールとしてのポテンシャルは高いのでこれ一台で全てをこなすという人には至高のリールですよ。ただ、価格面で見るとほぼ同スペックのスコーピオンDCやメタニウムMGLがあるのでこればっかりは個人の好みかと。

 

私的には残念ながらいらない子になってしまいました。

巻物→カルカッタコンクエス

撃物→バンタムMGL

というタックルが完成しているので、今は不要です。

 

ちなみにメタニウムMGLを買うなら、スコーピオンmg1000を私は買います(というか持ってます)

これまじで名機ですw